趣旨

ご承知のように,新設された教科「情報」は, 2003年度より年次進行により実施されています。本研究会は,その前年の 2002年 3月 16日に発足した「情報科教育法研究会( JK研 )」を前身としています。その後,実施から 2年を経 過し た時点で,教育課程改訂の時期を迎えることになり,代表の松原は,2005年8月 8日に文部科学大臣より中央教育審議会専門委員の任命を受け,教育課程の改訂に関わることになりました。当時は,各教科を専門とする教科教育系の学会が,ほとんどの教科で設置されていたにもかかわらず,情報科の場合はそれがありませんでした。したがって,情報科の教育に関して一定の見解を集約したり学術的な支援を行ったりすることが困難な状況でした。この問題を解決するため,JK研は,教科「情報」を専門とする教科教育の学会の発足(2007年12月23日発足)
に加わることとし,事実上その活動を休止しました。その後,教科「情報」の教育は,文理融合の“情報学”の教育としての機運を生じ,高等学校の新しい学習指導要領が2009年3月に告示されるとともに,教科「情報」の学習指導要領解説は,2010年1月29日に文科省のWebページにおいて公表されました。そこで,本研究会は, 2009年 11月 11日に「文理融合の情報学教育」をコンセプトに再発足し,その名称を「情報学教育研究会(SIG_ISE, ISE研)」に変更して,会誌「情報学教育研究」を2010年から毎年発行しています。

なお,更なる新しい学習指導要領は,小・中学校では既に公示されていますが,高等学校は来年早々にも公示の見通しです。その内容は現時点でも概ね明らかとなっていますが,それが確定いたします 。このように,2020年以降における「 初等中等教育に一貫した 情報学教育(情報教育,情報科教育)」の姿は見えてきました 。

そこで,本研究会では,そのまた次の改訂時期(すなわち, 2027年,又は,2028年頃)を見据えて,そのビジョンを描くために活動を行っています。ご承知のように,今までの教育課程改訂の 経 緯 を見れば明らかですが, 学習指導要領が実施されて数年もすれば,次の学習指導要領改訂に向けて,審議会等の動きが活発になるからです 。つまり,現時点では新学習指導要領が実施されていない状況ではありますが,新々学習指導要要領の検討の開始時期はそれほど先ではないことに留意する必要があります。

2017年11月28日
情報学教育研究会(SIG_ISE)